オオカミの口
スコーンを焼き上げたときにできるこの割れ目、かわいいですね。
この割れ目のことを 「Wolf’s Mouth」 =「オオカミの口」 と言います。
実はこの割れ目、とっても重要なのです!
スコーンが上手く焼けたかどうかのひとつの判断基準になります。
こうしてパックリと開いていれば成功、
開かなければちょっと残念・・・ということです。
ではこの割れ目、どうしてできるのでしょうか?
同じような仲間としてクロワッサンやパイ生地があります。
何となく「なるほど。。。」という感じだと思いますが。
クロワッサンを例に挙げるとわかりやすいと思います。
クロワッサンは生地とバターを交互に重ね層にしていきます。
この層を焼き上げる時に生地から水分が蒸発し内側から生地の一枚一枚が押し上げられます。
このとき生地は溶けたバターを吸収します。
こうしてバターを吸収した生地が一枚一枚層になり
あのサクサクのクロワッサンになります。
ちなみにこのクロワッサンの層、27層です。
つまりこのサクサクをつくるには
クロワッサンもパイ生地もそしてスコーンも
バターが溶けだして生地と一体化しないことが大切ですね。
ということであのパックリ口の開いたさくさくスコーンを作るには
バターを溶かさないようにすることが大切です。
粉とバターを混ぜるというよりも
粉の周りをバターと空気で包んでいくような感覚ですね。
この感覚はクロワッサンでいう層を作るという感じでしょうか。
ということで粉桜ではフードプロセッサーは使わずに手作業で作り上げています。
こうしてできたスコーン。
外側のザクザク感、内側のしっとり感、
酵母ならではのふくよかな香りと味わい
ぜひお試しください。
では今週も変わらずにていねいにパンを焼き上げていきたいと思います!、
美味しいコーヒーもご用意してお待ちしています。