粉・酵母・塩
たった3つの集まりだけなのにその表情、感触、香りまったく別物です。
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食事で食べたい時、
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パンだけを食べたい時、
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チーズと一緒に食べたい時、
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いろいろなことを想像しながらまずは粉・酵母・塩それぞれの種類や組み合わせを考えます。 たったそれだけの材料なのに夢や希望がどんどんどんどんふくらんでいきます。———が!!その後はもう大変です。
それぞれの配合割合・・・ここからいっきに現実に引き戻されます。 あーだこうだ、あーでもないこうでもない、あーこれこれ、ちがうちがう、もうちょっと、これでは? それともこれ?
それと水の量もとても大切です。 そしてそして捏ね方、発酵加減、大きさや形、焼き方・・・キリがありません。
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けっこう、こ・だ・わ・り・やです。
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アランシエンヌを1.8㎝に長めの斜めスライスにして軽くオーブンであたため、冷たいバターをのせてバターが融けないうちにがぶり・・・が今のお気に入りです。
2回くらいかむころには口の中で生地が〝 くしゅっくしゅっ〟となり(この食感がたまりません)、4回目くらいでバターがジュワッときて(この瞬間がたまりません!)、できればこの後余韻にしたりたいのですが・・・。
そんな優雅な雰囲気ではありません。
いつも 牛乳>沸騰湯 でわった無糖のコーヒーで流し込むように食べてと・り・あ・え・ずの朝食です。 とても見られたものではありません。.
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この粉・酵母・塩だけのパンが大好きです。 作るのも食べるのも大好きです。 たったこれだけの材料で無限に可能性が広がっていきます。 でも実はほかのどんなパンより作るときに一番緊張します。